早熟と大器晩成について
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こういう話を読んで思うのは、プロ将棋の世界のことだ。トップ棋士の羽生さんは14歳でプロになり、以後ずっとトップを維持している。
仮にその羽生さんが
「一生は子供の頃からの才能で決まる。10代で既に才能がみえていなければ超一流になるのは難しい」
と言ったとする。そしてたぶん、それは事実だと思われる。
上記エントリのKAIZEN Platform須藤社長が書かれている事も、それと似たような話だと思う。そしてそれは事実そうだと思う。
しかし最大限のエネルギーを注げるかどうかは、その人に合った事をやっているかどうかだと思う。努力が続かないというのは、自分に合ってない事をやっているからであって、羽生さんや須藤さんのような成功者は合った事をやったひとなのだ。仮に須藤さんがプロ棋士を目指して奨励会にはいったとして、プロになれるだろうか。羽生さんがリクルートに入って20代で役員まで上り詰められるだろうか。
一流の人でさえ、自分に合わない事をやったら成果をだしにくくなってしまうことは想像に難くない。取り組むべき事が合ってないときに、それを気合いと根性のような資質でカバーしようとしても、それが好きで好きでたまらないという人には到底勝てない。
だから、須藤さんのいうことは正しいのだけれども、一般論としては役にはたたないと思われる。まぁ、須藤さんは勝利宣言をしているだけなんだろうけど。
一般論として役に立つ考え方というのは、世の中の人の「平均レベル」にとって役に立つ考え方である必要がある。それは、
- 自分に合う事を見つけるまでは、うまくいかなくても自分を責めない
- 自分に合いそうなことを見つけられるよう、いろいろと行動をおこす
- それでも自分に合う事が一生見つからないかもしれないと覚悟しておく
ということではないだろうか。
自分に合う事が見つかったら、須藤さんの考え方を参考にして取り組んでいけばいいのだと思う。