創造性の未来を妄想すると

とくに芸術がそうだけど、誰かが新しいことを思いついては広まりっていうのを繰り返して時代は進行する。ビジネスや工学も芸術ほどではないにしろニーズやタスクに適う新しい実現手段がいつも探索されている。

それまでに考えていたことと違うことを考えるには、偶然やランダム性といった外乱を上手く使う必要がある。現代音楽の作曲家には乱数やカオス方程式といった計算をさせて人工的に新規性を作り出す人もいるのだそうな。

そういった「新規性」にまつわる話の面白いところは「完全なランダム」と「再現性のある知」の間に取りつくせない荒野が常にあるという点だ。いったい人間は「新しい」ということをどうやって認識しているのだろう?

脳が「新しい」を認識するメカニズムが脳科学とかで解明されたら、そういう「新規性とは何か」という哲学的なテーマの答えも一緒に分かったりするんだろうか。そうなったら創造活動さえも計算でできる時代がくるのかな。