「日本でスタートアップに待ち受けるトラップ」を読んで

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日本でスタートアップに待ち受けるトラップ

拝徳は面白くて(ブログ主とも知り合いだし)よく読むのだけど、泥臭いことの大切さとか気合と根性とか、そういう要素をあまり重視しない思想が伺えるブログだと思う。

けど、僕は起業って「セオリーを踏まえつつ、その都度の現状分析を行うクレバー」さよりも「気合と根性で泥臭くガムシャラにやってるときに一瞬振ってくる閃き」のほうが本質的だと思う。本に書いてあることって、そういう先人たちの気合と根性と血と汗と涙から生まれた生々しいものが昇華されて客観的に価値のあるノウハウとして流通してるだけだと思う。

それと記事の中で

だから、構造的にスタートアップはたくさんつくってたくさん潰すのが、事業として正しい進行方法である。
それを「理容師としての技術が足りない」とか「クーポンマガジンのように死ぬ気で営業しなきゃ」というのは、お角違いであるような気がする。

と書いてあるけど、資金がたくさんあって何度もつぶせる場合にはそれでいいと思うけど、リソースが無い場合はどうやって食い扶持を稼ぐんだろう。投資してもらってその金でたくさんつくってたくさん潰すっていうことなのかな。

つまり、以下のいずれかのような

  • 企画を作ってしかるところから事業資金を取ってくるスキル
  • 理容師としての技術のような、日銭を稼げる職人的スキル
  • ドブ板でも飛び込みでも、とにかく金を稼ぐ営業スキル

金をこしらえる何らかのスキルが大前提であって、クレバーなセオリーはそうやってお金に余裕が出来て初めて適用可能になるんじゃあるまいか。

するとブログ主の指向性に照らすなら起業家は本質的には「事業資金を取ってくるスキル」を磨くべきだということになるのかもしれない。