自分の頭で考える際に「自信」よりも大切なこと

自分の頭で考えることが大事だとよく言われる。他人が考えたことに従うと自分よりも他人の事情を優先することにつながるからだろう。確かに自分の意思決定は自分の事情を一番良く知る自分自身が行うべきだ。

経験豊富な人のアドバイスに従ってやったほうがいいケースというのもあるが、そうするかどうかも一種の意思決定である。

ところで、何をもってすれば自分の考えと呼べるのだろう。そしてどうしたら自分の頭で考えられるのだろう。

他人の考えと自分の考えを天秤にかけるときの基準はそれぞれに「感じるリスク」だ。そうすると、自分の考えたことにリスクとれるのは「無条件の自信があるから」ではなく「それが十分に客観的だから」ではないだろうか。

「多くの人の考え」がリスク低そうに見えるのはそこに客観性を感じるからだ。ならば自分の事情を加味して十分客観的に検討した末の結論であればリスクを取れるはずだ。自信よりも客観的に考えるクセが大事なのではないだろうか。