「風立ちぬ」について

【映画「風立ちぬ」レビュー】 堀越二郎「お?お? これ風立っちゃってる感じ?www かぁーっこれ完全風立っちゃってるわーww 完全風立っちゃったわーwww はい俺、今完全に生きめやもしてまーすwww」

同感。

人間社会には言動と行動という2側面があって、言動が穏やかであれば人間関係は一見穏便にみえるのだけど、その行動の本質を突き詰めて言語化するとエグイ世界が浮かび上がるものだ。

小説では、そういったものをすべて言語で表現するので、エグイ世界はエグイ世界としてそのまま描かれる。山崎豊子さんの小説みたいにね。上記のエントリもそんな感じ。

しかしアニメは言動と行動をそのままに表現することが可能なので、穏やかな言動で綺麗に包装されたエグイ行動を描くことで、現実世界を模した美しい世界観を再現できる。しかも、余計なものを取り払って、そのエグさを秘めた美しさそのものを描くことが出来る。それが、エンタメとしてでない、アニメという表現手段の本質なんじゃないだろうか。

そういう意味で、本作品はアニメの本質をすくいあげた作品と呼べるんじゃないだろうか。





観てないけど。