ほぼ400字コラム

創造性の未来を妄想すると

とくに芸術がそうだけど、誰かが新しいことを思いついては広まりっていうのを繰り返して時代は進行する。ビジネスや工学も芸術ほどではないにしろニーズやタスクに適う新しい実現手段がいつも探索されている。それまでに考えていたことと違うことを考えるに…

ジャーナリズムの外部経済性

機械化・IT化が進んだせいで労働者が仕事を奪われる局面は製造業において顕著だと思う。技術革新によって同じ商品を安く大量に作れるようになることは名目的な経済規模を縮小させてしまっても実質的な富は増える。製造業が提供する商品は目に見えるモノであ…

技術的必然とオプトイン・オプトアウト

数年前だったらウェアラブルデバイスなんてイケてないでしょ、って思ってたが最近はJAWBONE Upつけてる人をちらほら見かける。ガジェットはスマホ1台で十分だと思ってる私にはウェラブルの良さはまだ分からないが。面白いのは、その手のウェアラブルガジェッ…

デジタルな非言語的コミュニケーション

Facebookをついつい見に行ってしまう。それも、一日に何度も。そんな僕みたいな人は少なくないだろう。FBは「Webサービスにおいて人の存在感を感じさせるインタフェース」を徹底的に追及していると感じる。特に凄いと思うのが「いいね!」のフィードバックに…

消費者のコスト感覚における有限性と無限性

CDという言葉を聞かなくなって久しい。DVDよりニコ動、プレステよりスマホゲーム、という人は多い。物理的な質感という長所があるにもかかわらず、パッケージメディアは時代遅れだという実感は確かにある。パッケージの持つ質感を突き詰めると「有限性」をい…

自分の頭で考える際に「自信」よりも大切なこと

自分の頭で考えることが大事だとよく言われる。他人が考えたことに従うと自分よりも他人の事情を優先することにつながるからだろう。確かに自分の意思決定は自分の事情を一番良く知る自分自身が行うべきだ。経験豊富な人のアドバイスに従ってやったほうがい…

生産性と創造性

優秀なプログラマはそうでないプログラマと比べて生産性が1000倍違う、といった話がある。知識労働の中でプログラミングで特に差が顕著なのは、情報処理・通信の力で幾らでも労働にレバレッジを掛けられるからだ。優秀なプログラマはいわば小さなレバー*1で…

複雑さをそのまま扱える機械の強み

将棋のプロ棋士とコンピュータプログラムが団体対抗戦を行うイベント「電王戦」が盛り上がっている。今やプロの棋力をもしのぐほど強くなったコンピュータ将棋も以前はコンピュータならではの欠点が目立っていた。それは大きな損害が避けられないときに相手…

転換期を迎えたメディアの広告モデル

ネットを中心にメディア産業の広告モデルが転換期を迎えている。既存のビジネスモデルは、コンテンツを提供する見返りに消費者へのリーチを確保し、そのチャネルをスポンサー企業に有償で利用させるというものだ。消費者にとってメディアのスイッチコストが…

自分の考えが社会的成果として結実するまで

数日前、ふと気になって宗教法人「幸福の科学」を大川総裁がどのように立ち上げたのかを少しだけ調べた。かの新興宗教の草創期のエピソードを、自分が総裁になったつもりで読んでみるとこれは恐ろしくチャレンジングで自分の信念が試される行動だ。話が飛ぶ…